石川

和想屋様アートポスター「SHIKI」

2022年6月24日
美術・工芸
高精細印刷（美術印刷）

お客様和想屋様
案件名アートポスター「SHIKI」
納品日2022年4月
制作期間約1ヶ月
担当範囲反物スキャニング/ジクレ版画作成

和想屋（わそうや）が展開する、「今想う、和のカタチ」をコンセプトとするブランド〈 wasoya 〉がアートポスター「SHIKI」の販売を開始。加賀友禅×ストリートアートという異文化の融合によって生み出された「wasoya」プロダクト商品に能登印刷のハイファイン・ジクレの技術が使われています。

Art Poster

アートポスター「SHIKI」は、加賀友禅作家　伝統工芸士・太田昌伸氏とクリエイティブ集団・PROPOのコラボによって制作された作品です。四季をテーマにした各々のラインを図案に落とし込み、太田氏による手描き友禅にて染め上げました。
アートポスターへの出力は、文化財や絵画の出力に用いられるハイファイン・ジークレー版画の技術を採用。
コラボ作品を高精細スキャナーで読み込み、色や質感等、細部に至るまで忠実に再現しています。
耐光性にも優れ、適切な環境で保存すれば次の世代まで残すことが可能です。
加賀友禅の新たな表現に挑戦し、ハイファイン・ジークレー版画技術で作成されたアートポスターは、和洋問わずあらゆる空間に溶け込みます。
ホワイト・ブラック・ナチュラルの3色展開。

wasouyaは日常で触れることの少なくなった、日本の伝統文化・工芸をもっと身近に感じられるようなプロダクトを企画・発信し、先人たちから受け継いだ伝統を革新し、未来へと繋げる。

〈作家プロフィール〉
●加賀友禅／伝統工芸士太田昌伸
1963年友禅作家白坂幸蔵氏に師事。
1997年に独立し、友禅工房「文庵」を開設（雅号：太田昌伸）。2008年に伝統工芸士として認定される。
石川の伝統工芸展、伝統加賀友禅工芸展、加賀友禅新作競技会など、さまざまな展覧会やコンクールにて入選受賞多数。加賀友禅の伝統と技術を継承しつつ、現代に合うオリジナル作品を制作。

●PROPO
金沢を拠点に活動するクリエイティブ集団。構成メンバーは前川克史（Front52dx）松田洋平（cotona）篠田卓也（va）の3名。パターン化されたラインウェイトをベースにLivePaint、建築、グラフィックなど様々な分野で活動している。地元金沢でのクラブイベントを中心にLivePaintを行ってきたが、金沢21世紀美術館でのPaintやフェス、飲食店への絵の提供などクラブイベント以外でも活躍の場を広げている。

〈会社概要〉
和想屋は、2011年に着物の買取販売を行う古物商としてスタート。2021年の創業10周年を機にオリジナルブランド「wasoya」を立ち上げ、オンラインストアをオープンしました。「今想う、和のカタチ」をコンセプトに掲げ、着物をはじめ日本の伝統文化・工芸にフォーカスした商品を展開しています。
wasoya（「二」SS22＿ART POSTER）

和想屋様の反物についての技術情報（制作のポイント）

布目の再現によるリアル感の追求と、四季を表す4つの色の変化を忠実に再現するよう取り組みました。
今回の布目を一番忠実に再現する方法を探るため、スキャナーやスキャンの方向等を変えながら、最適なスキャン条件を追求しました。色の再現としては、背景の黒が深みのある黒であり、濃くすると布目の階調がつぶれてしまうため、繊細なシャープネス設定含め、ぎりぎりの最適設定に追い込みました。
和想屋様にも過程事に確認して頂きながら進めていきましたが、和想屋様の妥協せず忠実に再現したい想いをひしひしと受け止めながら対応させて頂き、最後にご満足の声を頂いた時は我々も本当に嬉しく思い、作品作りに携われた事に感謝致します。

ハイファイン・ジクレとは

金沢かがやきブランド※認定技術　「ハイファイン・ジークレー版画」
ハイファイン・ジークレー版画（複製画）は、絵具独特の発色や筆致を忠実に再現され、原画さながらの感動と飾る楽しみをお届けします。
※「金沢かがやきブランド」とは、金沢市が市内中小企業の開発した新製品を公募し、技術性・新規性・デザイン性・市場性等において、特に優秀と認められる製品に対し認定しています。
ハイファイン・ジクレとは

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