デジタルアーカイブの成功事例5選! 大きなサイズでも高品質にスキャニング
- 2025年6月21日
- デジタルアーカイブ
日々の業務の中で削減したい「非効率」や、意外と困る貴重資料や書物、大きなサイズの資料、持ち運びしづらい資料の保管・・・。これらをすべて解決し、スマートに保管できるのが「デジタルアーカイブ」です。企業や自治体、図書館などの公的機関や法人で、積極的に活用する方が増えています。
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「デジタルアーカイブ」とは? 今さら聞けない文書電子化の基本
弊社・能登印刷では、多くの自治体・団体・企業様のデジタルアーカイブのお手伝いをさせていただいております。今回はお手伝いさせていただいたデジタルアーカイブ事例の中から、5件の事例をピックアップしてご紹介いたします! いろいろなお悩みを解決するデジタルアーカイブ事例がありますので、デジタル化をご検討のご担当者様は必見です!
1.大きな設計図のデジタルアーカイブ ホクショー株式会社様
倉庫に長らく保管されていた、手描きの大きな設計図をデジタル化させていただきました。「いつお客様からお問い合わせが来るか分からないので、破棄することができない」「ひとつの設計図がA3、A2、A1など非常にサイズが大きいため、簡単にスキャンすることができない」「手描きの設計図が必要になると、保管している倉庫から時間をかけて探し出さなければならない」などのお悩みにお応えし、弊社のA1サイズのものまで対応できるスキャナーにてデジタルアーカイブ化。原稿が浮かないように専用の押さえを制作し、文字周りの影は画像補正の際に濃度を抑えて細かく調整するといった処理をするなど、原稿に合わせた細かな工夫を施しました。
その他、データにしおり機能や目次をつけ、目当ての情報にすぐに飛べるような工夫も。その結果、業務の時間と保管スペースが減少し、飛躍的に効率化しました。
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「設計図の保管スペースを有効活用! 業務も効率化する「資料デジタル化」│ホクショー株式会社 様」
2.図書館資料のデジタルアーカイブ 金沢大学附属図書館様
図書館に所蔵された貴重資料を、原本を傷つけることなくデジタル化させていただきました。今回は、スキャン面を確認しながら作業でき、資料や書物を高品質にスキャンできるフェイスアップスキャナーシステム「Scan DIVA」を使用。長期間の保存に適したPDFファイルの規格である「PDF/A」(※文書ファイルのPDF形式の標準規格の一つで、長期的な電子文書の保存を目的に利用可能な仕様を整理したもの)に準拠した仕様で進めさせていただきました。
その結果、研究者の間で「幻の本」とも言われていた貴重な本が、多くの方にご覧いただけるようになりました。
お客様の声
デジタル撮影専門の担当者が常在しており、デジタル化についての説明や対応が丁寧だった
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図書館に所蔵されている貴重な資料をいつでも読めるかたちに。美しく撮影してデジタル化!│金沢大学附属図書館 様
3.美術館所蔵の古い写真のデジタルアーカイブ 国立工芸館様
松田権六氏のモノクロのスナップ写真を、原物を劣化させずにスキャニング・デジタル化を行いました。「近年の博物館法の一部改正により、美術館・博物館全体が収蔵資料のデジタル化を進める方向としている」「資料をさらに活用して多くの人に見てもらいたい」「スライドショーとして展示したい」といったご要望にお応えし、古い写真を違和感なく鑑賞できるようにデジタル化。目立つホコリや傷で損傷している部分を補正するだけでなく、色合いはそのままに、シャープさやコントラストなどを調節し、同時に画像としてのクオリティを高める作業をさせていただきました。見やすい形でお客様に鑑賞していただけるようになり、映像資料として活用していただきました。
お客様の声
鑑賞の妨げになるキズを目立たなくしたり、変色した部分を修正したりと細かい作業が多く、画像補正の重要さに気が付いた。ちゃんと写真を見ていただくにはやはり綺麗な状態が一番で、キズやゴミがなくなると、違和感なく、見やすく鑑賞できるようになった。
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古く色褪せた写真資料をキレイに補正・デジタル化! 見やすく違和感なく鑑賞可能に │ 国立工芸館 様
4.文化財のデジタルアーカイブ 石川県金沢城調査研究所様
歴史的にも貴重な絵図史料を、大きなサイズのものまで精密にスキャンいたしました。
以前、「一般のスキャナではスキャンできない大きなサイズのものもある」「一般的なスキャン方法では歴史的な史料が破損する恐れがある」といった懸念点から「フィルムの製造中止という流れの中で、まだ撮影されていない史料をどのように高精細でデジタル化していくか」という課題がありました。そこで、弊社が所有する貴重な本や美術資料にも対応が可能な非接触型のフェイスアップスキャナ「Fine Scamera-1」を用いてデジタル化を行うことで、原寸サイズで再現することができました。あわせて、原物のような高精細な複製絵図も作成させていただきました。
お客様の声
絵図の質感の再現や詳細な部分の出来など、非常に精巧につくられていると感じた。
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大きな絵図もそのままスキャンOK。高精細デジタル化で幅広い活用が実現│石川県金沢城調査研究所 様
5.建築図面のデジタルアーカイブ 松任中川一政記念美術館 様
「松任中川一政記念美術館の建物の図面が青焼きしかない」「青焼きが老朽化し変色、保存状態が悪化している」「青焼きは大きな図版(A2判)で閲覧しづらい」といったお悩みを解決すべく、大きな図面ということで非接触型のフェイスアップスキャナを使用してデジタル化。A2判の図面をA3判に縮小してスキャニングし、CDに保存納品しました。
600dpiという高い光学解像度で、原稿の凹凸・陰影やマチエール(絵肌)まで精密に3Dスキャンができ、油絵・水彩、版画や古地図など、貴重品のデジタル化・レプリカ作成に最適なスキャナを使用。高品質なデジタル化により、青焼きの図面だったものがより見やすくなりました。また、保管に取られていたスペースを減少させることができたほか、保存状態を気にすることなく保管できるようになりました。
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建築の大きな図面(A2判)を「デジタルアーカイブ」化!│松任中川一政記念美術館
デジタルアーカイブやスキャニング業務は石川県の印刷会社・能登印刷へお任せください!
弊社・ナレッジクライマー(能登印刷)では、お客様のスキャン資料、ご要望や用途に合わせて丁寧にヒアリングし、高品質で高精細なデジタル化のお手伝いをさせていただいております。
▶ 弊社・ナレッジクライマー(能登印刷)デジタルアーカイブ詳細・料金について
大きなサイズの資料や美術館・博物館・図書館に所蔵される貴重資料・美術資料のデジタル化の実績も多数ございますので、ご興味がございましたら、お問い合わせフォームにてお気軽にお問い合わせください。